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札幌の技術

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札幌高級鋳物株式会社

ものづくり編
〒063-0833 札幌市西区発寒13条12丁目2番1号
TEL(011)661-3333 FAX(011)661-3292
URL http://www.sapporo-kokyu.co.jp
【札幌鉄工団地協同組合】

TOP INTERVIEW

技術開発と品質管理で北海道が世界に誇れる独創的な鋳物工場に
代表取締役 高橋 典夫さん(61歳)
高橋典夫さんの写真
 私は本州の鋳造メーカーから昭和53年(1978)にUターンして当社に入社しました。当社のような特殊鋼の専門メーカーは品質管理が重要な位置を占めるため、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの5S活動を推進し、人材育成、人事および設備など多方面から効率的な生産管理の仕組みを構築しています。北海道には特殊鋼の鋳造品を用いた製品をつくる大規模なメーカーが少ないため需要が少なく、当社では本州の大手企業への出荷が8割以上を占めます。最近は、北海道電力様、トヨタ北海道様など道内大手企業の一部が地場企業の製品を使う比率を上げる取り組みをされていますが、道内の自治体では、まだまだ本州企業への発注が多いのが現状です。自治体には率先して地場産業の育成を考慮し、参画を呼びかけていただきたいと思います。当社は、今後さらに、技術開発と品質管理に力を投入し、提案型企業をめざします。

多彩な材質と管理の行き届いた製造工程で少量多品種の
特殊鋼を製造し、独創的な日本一の鋳物工場の実現をめざす

<事業>確かな品質管理と意欲的な技術開発で提案型企業へ

 札幌高級鋳物株式会社は、ステンレス鋼、耐熱鋼、耐摩耗鋼など特殊鋼の専門企業として、月800点に及ぶ少量多品種生産により鉄鋼、セメント、電力、環境などの主に本州のメーカー約160社に素材を供給する。創業当初は一般的な鋳物を製造していたが、(株)荏原製作所での素材づくりに参画したのをきっかけに特殊鋼分野へシフトし、5棟の工場で月産100t規模となった。近年、中国における需要増などで原材料が高騰し負担が大きいが、付加価値の高い製品づくりに特化することで事業展開をはかり、石油プラント分野への進出も視野に入れている。同社は、平均年齢32歳の活力ある企業で、全員営業の意識をもち顧客に対して競争力のある品質、価格、納期を実現し、日本一の鋳物工場をめざしている。
溶かした金属を鋳型に流し込む鋳入工程
自動車部品を熱処理する際に使用するトレイ

<技術>最新鋭の加工機械を駆使して製作 設計、計算、解析も手がける

 特殊鋼の鋳造には、高精度の鋳造技術・検査技術と品質管理能力が求められる。造型の工程では、有機自硬性鋳物、シェルモールド法、VRH法などの鋳型造型技術を使い分けて、多様な材質や複雑な形状に対応する。また、工程管理は6名の製造スタッフが従事し、仕様、納期、品質のすべてをチームでチェックしている。来年度は受注から納品までを一貫してリアルタイムでコンピュータ管理するシステムを増強する予定だ。
 同社では、自分たちの思いをこめた素材を顧客に提案していく企業への進化をめざし、平成15年(2003)から室蘭工業大学と耐摩耗鋼の基礎研究を進めているほか、今年技術開発部を新設し、三次元CADを用いて材質と形状を提案する体制を整えた。
真空状態で造型をおこなうVRHライン
成分分析装置
企業データ
会社概要
創業/昭和24年(1949)4月
設立/昭和28年(1953)8月
代表者/代表取締役 高橋 典夫
資本金/4,000万円
売上高/約12億円(18年3月期)
従業員数/60名
沿革
昭和24年4月 札幌市菊水北町で創業
昭和28年8月 資本金100万円で株式会社として法人に改組
昭和39年9月 現在地に工場を新設、移転
昭和45年7月 特殊鋼専門工場を増設
平成5年11月 木型工場と鋳仕上工場を新設
平成12年10月 ISO9002-1994認証取得
平成13年11月 VRH工場を新設
平成15年11月 ISO9001-2000認証取得
取引先
川崎重工業(株)
石川島播磨重工業(株)
(株)荏原製作所
三菱重工業(株)
住友大阪セメント(株)
北海道電力(株)
北陸電力(株)
ほか
主要設備
サイリスタ式高周波誘導炉 1t容量、0,5t容量各2基
熱処理炉 LNG式、電気式
有機自硬性砂自動混練装置 2式
シェルモールディングマシン 3台
VRH砂混練装置 1式
発光分光分析装置 島津製作所製(15元素) 1台
金属顕微鏡 1式
硬度測定機 1式
三次元CAD 1式
事業内容
・ステンレス鋼鋳鋼品
・耐熱鋼鋳鋼品
・高クロム鋳鉄・鋳鋼品
わが社のイチオシ
電力会社に納品されるインペラー
原子力発電所の心臓部に設置されたインペラー
 耐熱性、耐食性に優れた特殊鋼は、厳しい環境での使用が前提だが、とりわけ高品質を求められる原子力発電の分野で同社のインペラー(羽根車)が採用。平成14年(2002)に、エネルギープラント設計製造の(株)日立プラントテクノロジーの発注により東海第2原子力発電所に12台納品し、原子炉の再循環ポンプ内部に設置された。
 このインペラーには同社の溶解鋳造技術の粋が集められ、厳しい品質管理のもと製造されている。検査技術も含め仕様に対する管理能力が評価されての採用で、これを足がかりに他の原子力発電所部品にも進出したが、いずれは防衛機器関連機器への参入が目標だ。当初は赤字ベースでの製造だったが、現在では1m以下のインペラーといえば札幌高級鋳物といわれるまで高い評価を得ている。
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