| 大ヒット商品「白い恋人」の誕生秘話 |
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石屋製菓(株)は、言わずと知れた北海道を代表する銘菓「白い恋人」を製造するメーカーである。
「白い恋人」は一日およそ9万枚を生産。年間売上高の9割を占める同社のドル箱商品だ。
同社は、昭和22年(1947年)に始めた澱粉加工業から駄菓子やドロップスなどの製造を経て、昭和34年(1959年)に、100万円の資本金で誕生した。
その後、本州で大量生産された駄菓子が次々と北海道に流入してきたのを契機に、駄菓子製造に見切りをつけ、高級菓子製造路線への転換を図る。当時の新商品ラングドシャークッキー「シェルター」は、小麦粉、卵、バターなど最高級の原材料を使用して開発したもので、これがヒットして、以降次々とアイデア菓子を生み出していくことになった。
「白い恋人」も、そんな経過の中で生まれた商品だ。「チョコレートをべとつかずにおしゃれに食べる方法はないか」という現石水社長の発想から、ラングドシャークッキーとチョコレートの合体を思いつき、これを商品化することになった。ネーミングは創業者である石水幸安氏が考え、昭和51年(1976年)12月に正式発売された。
こうして「白い恋人」が世に誕生してから現在まで、破竹の勢いで事業躍進の階段を駆け上がってきた同社だが、商品に対する製造へのこだわりを守り続けているところは今も昔も変わりない。
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クッキーとチョコをサンド、 こだわりの食感を実現 |
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現在同商品の製造工程は、蓄積したノウハウと最新の設備のもとで行われている。
全長14mの製造ラインで行われるラングドシャークッキーの焼成工程は、180度、190度、110度の3段階の温度で焼き上げることで、全体に上品な焼き目と焼き上がりを得られるという。サンドするチョコレートは、クッキーより若干大きめに作られているのが特徴。
工夫したのがラングドシャークッキーとチョコレートのサンド方法である。焼き上げたクッキーの熱を利用してチョコレートを溶かし密着させるのがコツ。そのタイミングもノウハウのひとつである。
その後、製品を冷却トンネルで、15分かけて0度まで冷やすことで、北海道土産の定番「白い恋人」ができ上がる。
噛んだ瞬間に2つの素材が口の中でバラバラにならないように、そして食べ終えるまでミックスした味わいを楽しむことができるようにという食感へのこだわりが、同社の製造技術に表れている。
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事業の多角化をすすめ、 今後もさらなる躍進をめざす |
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「白い恋人」は道内限定で販売されている。爆発的ヒットの契機となったのは飛行機の機内食サービスに採用されたことが大きいが、あくまで販売のベースは北海道に限定。この営業戦略も、同社のこだわりのひとつである。地元のものは地元に来て買ってもらう、それでこそ北海道銘菓としての魅力を維持し続けられるからだ。
こうして守り続けたブランド戦略が当たり、同社は一躍道内トップ企業の仲間入りを果たす。
現在は、敷地内に工場を丸ごとテーマパークにした観光スポットを開設したり、プロサッカーチームであるコンサドーレ札幌のオフィシャルメインスポンサーになったりと、既成の枠にとらわれない幅広い取り組みを続けている。
今後に向けての取り組みとしては、事業面では屋台村形式のテーマパーク「小樽出抜小路」を平成17年(2005年)4月に開業すべく準備を進めている。
また、商品開発の部門では、平成15年(2003年)から直営店と北海道物産展で販売をスタートさせた「白いロールケーキ」を本格的に大量生産化できるよう、生産技術の改良を随時進めているところだという。こちらもヒット商品にすることができるか、同社の取り組みに注目と期待が集まっている。
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■会社概要
創業/
昭和22年(1947年)
設立/
昭和34年(1959年)10月
代表者/
代表取締役 島田 俊平
資本金/
3,100万円
売上高/
76億円(2004年4月期)
従業員数/
240名(パート含む)
事業内容/
菓子製造
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テーマパークにもなっている本社社屋
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メイン商品「白い恋人」
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「白い恋人」製造ライン。1分間で180枚が生産される
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最終工程の異物混入検査ではX線検査機器を採用
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